リウマチ性多発筋痛症
リウマチ性多発筋痛症という病気をご存知でしょうか?
2か月前、普段あまり熱を出さない母が、2週間くらい微熱(37〜38℃)で続き、
風邪かと思っていたら、体が痛いと言い出し、ついには自力で起き上がる事ができなくなり、
トイレにも行けなくなってしまいました。
そういえば微熱が出る前に、家の中で転倒したので、それが原因でどこか痛めたのかと思い、
整形外科と脳神経外科に連れていき、スキャンしましたが明らかな損傷がないとの事で
痛み止めを処方されただけでした。
トイレにも自力で行けないのに、病名を診断してくれませんでした。
姉に相談すると、知人で似たような症状の人がいて、その病名はリウマチ性多発筋痛症でした。
一番先に病名を当てたのは、整形外科医でもなく脳神経外科医でもなく私の姉でした。
リウマチ性多発筋痛症は、自分の免疫が自分の関節を攻撃して炎症を起こす免疫不全の病気です。
だから、血液検査で炎症の数値を調べれば分かります。
なぜなるのか原因は明らかになっていないそうですが、60歳以上の高齢者の患者が多いそうです。
免疫を抑えるステロイド剤を飲めば、炎症が収まり、痛みが取れます。
私の母も、ほとんど寝たきりの状態でしたが、ステロイド剤を処方された翌日から効果が見られ、
1週間後には両手が上がるようになり、トイレも自分で行けるようになりました。
ただし、副作用として血糖値が300を超えるなど、糖尿病が悪化しました。
血糖値をコントロールしながら、徐々にステロイド剤を減らしていくしかありません。
姉の知人は1年後にステロイド剤を服用しなくてよくなったそうです。
2か月前に受診した整形外科医や脳神経外科医が、リウマチ性多発筋痛症を疑い
血液検査で調べてくれていたら、母はあんなに苦しまずに済んだし、父も会社を辞めずに済んだのに、
悔しい思いをしました。
無責任で無能な医者が多いですね。